料理家さんたちのお仕事の裏側にある、ご自宅での暮らし方。
料理家であると同時に、ひとりの妻であったり、ひとりの母であったり、ひとりの女性でもある彼女たち。この【私の家仕事】では、そんな料理家さんたちの毎日の暮らしの中にある「家仕事」について教えていただいています。
今日は料理家・みないきぬこさんに教わる、みないさん家の「とりあえず」のおつまみレシピ。
ご主人がお腹を空かせて帰ってきた時に、ひとまず晩酌を始めたい時に、ちゃちゃっと作ることができるこんなメニューが大活躍します。
■ むしゃむしゃ食べたい!チキンのアジアンサラダ
身体が野菜を欲している時には、こんなおつまみをむしゃむしゃどうぞ!
<材料>(2人分)
・ささみ 2本
A(ナンプラー小さじ1 こしょう少々)
・香菜 1束(30g)
・細ねぎ 20g
・きゅうり 1/2本
・大葉 2枚
・かいわれ 1/2パック
B(ナンプラー大さじ1/2、ポン酢大さじ1/2 サラダ油小さじ1、レモン汁小さじ1、砂糖小さじ1/2)
【1】
ささみは所々フォークで刺し、Aをもみ込んで5分ほど置きます。ラップをしたらレンジで1分加熱しましょう。
粗熱が取れたら細くさきます。
【2】
香菜、細ねぎはざく切り、大葉は千切り、きゅうりは縦半分に切ってから斜め切りに。すべてを合わせて冷水に5分ほど放し、水気をきります。
【3】
ボウルに、1と2とBを加えて和えたら出来上がりです。
みないさんのひとことポイント
「パクチーが苦手な方は三つ葉や、レタスで代用を。夏にはトマトや、さっとゆでたゴーヤをプラスしてもおすすめです。旬の野菜をひとつ取り入れて、アレンジしてみるのもレパートリーが増えてお料理が楽しくなると思いますよ。」
■ お酒がすすむ 豚バラザーサイ炒め
しっかりした味付けのこちらはビールにぴったり。ぐいぐいお酒も進んじゃいそうなおつまみです。
<材料>(2人分)
・豚ばら肉 120g
・ザーサイ 40g
・キャベツ 1/4個分(200g)
・にんにくみじん切り 小さじ1/2
・ごま油 小さじ1
A(オイスターソース大さじ3/4、黒酢(または酢)小さじ1、こしょう少々)
【1】
豚肉は4cm幅に切る。キャベツは一口大に切る。
【2】
フライパンにごま油、にんにくを入れて中火にかけ、香りがたったら豚肉、ザーサイ、キャベツを順に加えて炒める。Aで調味する。
【3】
お好みで、粗びき黒こしょうをかけたら出来上がりです。
みないさんのひとことポイント
「ザーサイのしっかりとした味付けと豚肉のうまみが合わさって、お酒のおつまみにも、ご飯のお供にもよく合う一品です。にんにくを控えめにすれば、お弁当のおかずにもおすすめですよ。」
みないさんに教えてもらった、「とりあえず」のおつまみレシピ。ちゃちゃっと作れるこんなメニューで、とりあえずの食卓にも大満足。今夜は大きな「ごちそうさま」の声が聞こえそうです。
= 写真・文:宮城 =
< プロフィール >
みないきぬこさん
料理研究家の枝元なほみさんのアシスタントを務めた後に独立。雑誌やTVなどで活躍するほか、女子栄養大学で非常勤講師として調理実習の講義も行う。家ではひとりの女の子を育てるお母さん。著書に「はじめてのストウブ(池田書店)」「萌え断(河出書房新社)」「大豆で美味しい毎日レシピ(エイ出版社)」など。
【料理家・みないきぬこさんの本はこちら】
「はじめてのストウブ 素材別シンプルおいしいレシピ 」 池田書店
「萌え断」 河出書房新社