気ままな暮らしの向こう側 日々のコラム

【佐々木奈美の「子どもといっしょにトトノエル」】第7回  子供ができる家事探し

【佐々木奈美の「子どもといっしょにトトノエル」】第7回 子供ができる家事探し

仕事や育児や家事、いくつ手があっても足りない日々の忙しさ。
あれもこれもやらなきゃ…!丁寧にやらなきゃ…!自分のことができない…!
と、プレッシャーに押しつぶされていませんか?
今日はほんの一息ついていただけるよう、私が子供たちと実践している「家事シェア」をご紹介いたします。ちょっと視点を切り替えて、気分がリフレッシュできますように。


ベクトルを家族の自立へ向ける


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―困った時は誰かに助けを求めて。―
そんな優しい言葉を掛けてもらっても、一体誰に何を、どこまで心を開いて頼っていいものなのかが分からない…。これが私の育児多忙期の本心でした。
無我夢中で毎日の激務をこなす日々の中、ある日、私は体調を崩してしまいます。そこで気づいたのは、自分の限界と、人に負担を掛けるのが嫌な自分。
でもなんとか自分でやってのけたい!と思う自分です。
挑戦主義である自分の意外な一面に気づいたのです。

そこから自分を認めてあげるように考え方を改め得たのは、「頼るのが苦手なら、このベクトルを家族の自立に繋げよう。」という考え方。
私にとっては、“挑戦主義の自分を認め、自分らしく生きる”という選択でした。
挑戦のベクトルを“家事”から “家族の自立”へ向けることで、「家事は家族みんなの自立のためにシェアすべき価値あるもの」という見方へ変わり、私の新しい挑戦がスタートしたのでした。


親からの自立と子育てからの自立


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家事を自立の訓練とするならば、子供たちへの声掛けも変わってきました。
自分の限界を感じた時は、「一人一人の後回しが、5人分の大仕事になる」ことを家族に説明しています。
なんでも母にやってもらえると思っていたことが、実は母の雷が落ちるきっかけとなり、自分たちの負担になると知ると、子供たちも他人事ではいられません。
そして生活は、いつか自分でやらなくてはいけないことでもあり、自分が持つ家庭での問題になるのですから…!
むしろ、掃除・洗濯・料理・片付け・家計のやりくりができるようになっていれば、たいていのことは大丈夫。
親の私たちも、子供たちの自立へ向けての準備が必要なわけです。
「何事も自分でできるようにしておいてあげたい。」
という自立に向けた考え方が、私の凝り固まった考えを柔らかくしてくれた瞬間でした。


子供ができる家事は、大人も簡単にできる家事


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子供たちに家事をシェアするコツは、子供が家事にネガティブなイメージを持たないよう、家事のハードルを下げることです。
やってみてうれしかったのは、子供がやりやすい家事にすることは、大人にとってもラクにできる家事になるということ。
これは、両手を上げてバンザイ!でした。
驚くほど家事の負担が軽減し、結果私にとっても家事がラクになったのです。
ではここからは、家事を簡単にするための工夫をご紹介します。

1. お風呂上がりに使うバスタオルは引っ掛ける収納に
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バスタオルは畳まず、引っ掛ける収納にすることでラクに!
背が届くようになると、小さな子供も家事シェアに参加できます。

2. パジャマは畳まずかごにポイ!
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このルールを設けると、パジャマだけは気づいたらやってくれるようになりました。
おかげで洗濯物の山が小さくなり、私の負担も軽減。
家で寝る時に着る衣類なのだからきれいに畳まなくても大丈夫!と、どこかで家事を緩めている感覚が、私をラクにしてくれます。

3. トイレットペーパーは剥き出し収納に
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今まで埃をかぶらないようにとボックス収納していたトイレットペーパーを、思い切って剥き出し収納にしただけで、補充がラクに!
ネットでまとめ買い注文をして、届いたら子供たちに補充してもらいます。

4. ベッドシーツはベッドパッド式、羽毛布団はカバーレスに
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ベッドシーツはワンタッチでできるベッドパッド式に、羽毛布団はカバー不要のものにして、ベッドメイクがラクになりました。
親と子、どちらか時間に余裕がある方がやるというルールに変わったことで、お互い気が楽に。

5. アンダーウェアは畳まずボックスにポイ!
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畳みづらいテロテロ素材のアンダーウェアは、そもそも畳みません。
ボックスで引き出しを仕切り、アンダーウェアの部屋を割り当てることで、ポイッと投げ込むだけでOK!


6. 日用品の補充は気づいた人がやる
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日用品は収納システムをつくり、どこに何があるか分かるようにしておきます。
収納システムがしっかりしていることで、日用品が切れたタイミングで気づいた人が補充する家事シェアシステムまでできあがりました。


1つの取り組みで、より多くの人のwinを生む仕組みをつくることができると、たくさんの人を幸せにできるはず。
最近は、自分一人のラクだけに着目せず、家族みんながラクになり笑顔が増える未来を想像しながら、家事の簡素化に取り組んでいます。
みなさんもぜひ無限大のwin-winを見つけてみてくださいね。


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